はじめに
この記事ではトレーニングやダイエットをしている人ならよく聞く『筋力』をさらに深く理解するために『筋出力』との違いについて解説していきます。
目次
筋力・筋出力とは?
色々な考え方がありますが、一番広まっているのは筋肉が収縮した時に生まれる力を『筋力』と表現します。
その多くは関節を介して持ち上げれる重量等によって評価します。
例えば「ベンチプレスを100Kg挙げれる」といったようなことが、その人の筋力を知る方法ですよね。厳密にいえばこの方法は筋力を測定しているわけではありません。
しかし、広く知れ渡っている『筋力』というのは筋肉の大きさに焦点を当てた概念ということです。
一方で『筋出力』とは筋肉が発揮する力を指す言葉です。
筋肉は神経を通って脳から出ている指令により筋収縮が起こります。
その神経で障害が起きたりストレスなどによって脳から出ている指令が弱くなったりすると、筋出力の低下が起こります。
要するに『筋力は筋の大きさ』 『筋出力は脳から筋肉へ出す指令の強さ』と考えられます。
なんで筋出力が大事なの?
簡単に想像するのであればシックスパッドのような電極パッドを身体に付けて電気を流し、トレーニングする器具(EMS)がありますよね。
電気の流す量が少ないと筋収縮が弱くなり、電気の流す量が多くなると痛くなるくらい筋収縮が起こります。
要するに筋出力とはEMSの電気を流す量と思って下さい。
こんな経験ありませんか?
『今日は仕事が忙しくて疲れてるからトレーニングしても挙げれる重量が下がった(レップ数やセット数が下がった)』
こういう時は筋力が落ちているのではなくて筋出力が落ちたので負荷量が下がってしまっているのです。
筋出力が落ちると筋肉が大きい人でも挙げれる重量が低くなります。
なので、筋力だけでなく筋出力も注意してトレーニングをしないと効率が悪くなるのです。
筋出力が下がる主な原因
一般の方であれば筋出力が落ちる主な原因はストレスです。
仕事が忙しい、失恋した、人間関係がうまくいかないといった精神的なストレスの他にも睡眠不足、筋肉痛がひどいといった肉体的なストレスによっても筋出力が落ちます。
そのような時に無理矢理トレーニングをしてもあまり効果がなく、逆にケガやストレス増加のリスクが高いのでトレーニングは控えましょう。
筋出力が低下しているときの解決策は休息です‼
⇈でも解説していますがトレーニングで大切なポイントの一つは休息です。
質の良い休息をしていないと最終的なトレーニング効果は少なくなってしまいます。
筋出力に特化したトレーニング方法
筋出力に特化したトレーニング方法は
⇊で解説しているトレーニングレベルの1段階目『神経筋促通』にあたります。
トレーニングレベルの1段階目ということはここをしっかりとトレーニングして基礎を作り上げないと、筋肥大や筋力UPの最高到達点も低くなります。
こういうところが筋力や筋肥大ばかりを目指すのではなく、筋出力にも目を向けなくてはいけないポイントです。
段階 | 1RMの何%負荷量 | 反復回数 | セット数 | セット間の休憩時間 |
神経筋促通トレーニング | <50% | 15~25回 | 1~2セット | 30秒 |
筋出力に特化したトレーニング方法はこの表を目安にトレーニングメニューを組んでください。
例 ベンチプレスの最大重量40Kgの場合
20Kgでベンチプレスを15回 2セット セット間の休憩は30秒で行う
まとめ
筋力や筋肥大ばかりを目指して、とりあえず高重量のトレーニングばかり行うのは間違いです。
その様な方は筋肉やトレーニングの知識が低く効率が悪くなり、最悪の場合はケガやオーバートレーニング状態になってしまい長期間の休息や治療が必要になってしまうかもしれません。
今回の記事で『筋出力』について理解が深まり筋出力に目を向けたトレーニングで基礎を作り上げれば、目標としている筋肥大、筋力UPにつながります。
ぜひ、皆さんのトレーニングメニューに組み込んでみて下さい。
今回の記事が皆さんのボディメイクや健康にとって良い情報となれば幸いです。
合言葉は『賢くBODY MAKE‼』
最後まで読んで頂きありがとうございました。