皆さんは『モビリティ(Mobility)』って聞いたことありますか?
トレーニングを勉強している人や医療従事者などは知っている方は多いと思います。
その『モビリティ』が今年、健康やフィットネス業界のトレンドワードになると予想されています。
今回は注目のモビリティについて解説していきます。
皆さんも流行に乗り遅れないようにこの記事を読んで理解を深めていきましょう。
モビリティとは?
モビリティとは一般には「交通・物流・通信」などですが、医療業界ややフィットネス業界では「可動域・移動性・機動性・流動性」などといった幅広い領域で使われています。
そんなモビリティですが何で今注目されるかというと、現在の生活に大きく関係しているからです。
10年、20年前から現在を比べるとほとんどの人が車を持ち、公共交通機関が整備され、インターネットで商品を頼めば自分の家に届けてもらえる時代です。
そんな便利な時代によって昔より『身体活動』というのが減少しています。
また、現在はコロナウイルスによるリモートワークの普及や、お家時間の増加によりなおさら『身体活動』が制限されています。
こういった状態をフィットネス業界では『モビリティの低下』としています。
こういった背景から今年の健康やフィットネス業界のトレンドワードとして『モビリティ』が注目され始めているのです。
目次
モビリティが低下したらどうなるの?
モビリティ=身体活動が低下したらどうなるのか、健康やフィットネスについて勉強している人は想像つくかと思いますがさまざまな問題を引き起こします。
- 肩こり
- 腰痛
- 体力の低下
- 歩きにくくなる
- 重いものが持てなくなってきた
- 生活習慣病
- メタボリックシンドローム
- ロコモティブシンドローム
上記のようなものは一つの例であり、これから派生して『外に出たくない』『何をするにも億劫になる』といった精神的なところまで影響してきます。
そして、これらは実際の症状だけでなくケガや入院のリスクを上げてしまう状態になっているということです。
負のスパイラル
この『モビリティの低下』というのは症状だけでなく精神的な面でも低下を引き起こしてしまいます。
その時に怖いのがモビリティの低下による負のスパイラルです。
身体活動が低下⇒体力の低下⇒疲れやすくなり動く意欲低下⇒身体活動が低下
といったように身体機能と精神面が連鎖してしまい、モビリティの低下から改善しにくくなります。
『モビリティの低下』どうしたらいいの?
現在の生活で誰しもが起こりうる『モビリティの低下』ですが
予防や対策としては『可動域・動きやすさ(流動)・移動性』を意識して日常生活やトレーニングをしてください。
日常生活
日ごろの自分の意識を少し変えるだけで予防になります。
- 近所は車じゃなく歩いていこう
- エレベーターやエスカレーターではなく階段を昇ろう
- 電車で座らず立っていよう
上記のような日常生活において静⇒動に意識を向けるだけでも身体活動量は向上します。
気持ちの問題ではありますがここから変えていきましょう。

トレーニング方法
意識を変えることも大事ですが実際のトレーニング場面でのポイントは
『可動域』を意識して『動きやすさ』を手に入れるです!!
人間の関節には可動域といって動ける範囲がだいたい決まっています。
その可動域を最大限に動かしながらトレーニングをします。
例えばダンベルアームカールであれば腕を親指側を外側にして床へ垂直に垂らした状態を開始姿位で上腕骨(肩関節から肘までの骨)を基本軸とし橈骨(手首から肘までの親指側の骨)を移動軸とみます。
肘の屈曲方向(ダンベルを持ち上げる方向)は145°まで曲がり、進展方向(腕を床へ垂直に垂らした状態からさらに肘を伸ばした時)は5°まで伸びます。この150°の可動域を最大限に動かしながらトレーニングをします。
この時に注意しないといけないのは筋肉の性質上「伸び切った状態と収縮しきった状態」は一番パワーがでないので普通のダンベルカールで扱う重量より軽い重量から始めて下さい。
このように可動域を意識したトレーニングを行うと可動域が狭かった関節が徐々に可動域が広がっていきます。
可動域が広がるということは動かせる範囲が広がるので動きやすさにつながっていきます。
まとめ
近年の技術の進歩やコロナウイルスが蔓延する昨今では『モビリティ』の概念は徐々に注目されてくると思います。
モビリティの低下=身体活動が低下し、身体にとって良くないことが連鎖し起こっていきます。
そうならないためには日常生活やトレーニング方法を新たな視点から見直してください。
時代の流れに乗れるよう今から自分のトレーニングや日常生活の中に『モビリティ』を付け加えてみてはいかがでしょうか。
皆さんの健康やトレーニングにとって有益になれば幸いです。
合言葉は『賢くBODY MAKE‼』
最後まで読んで頂きありがとうございました。